トイレで死にかけた女

すごいタイトルだなぁ・・・(笑)

あー、ちなみにこれは私のことじゃないぞ。
私の友人Y(仮名)の話。
多少心理状況や情景描写を脚色してるが、あくまで実話。

読みたいかね?
読みたかったら続きをクリックするのだ。。。

今週の火曜日、13日の朝。
7時ごろに目を覚ましたYは、トイレへ行った。
それが受難の始まりとも知らず、ねぼけまなこにパジャマのまま・・・

トイレを出ようとするY。

ガチャ(開かない)

・・・おや?

ガチャガチャ(やっぱり開かない)

・・・・・・あれ?

ガチャガチャガチャ(そいでも開かない)

・・・・・・・・・どうやらドアが壊れたようだ・・・・・・・・・

ええええええええええっ!!!!!!
とじこめられたぁぁぁぁぁっっっっ??????

Yは一人暮らし。
しかも寝起きだから当然携帯なんぞ手元にない。
ゆえに、誰にもこの事態を知らせることが出来ない。

ど、どうしよう。。。。
出られない・・・

ふと冷静になって周囲を見渡してみる。
あるのはトイレ洗剤だのブラシだのといった掃除道具のみ。
とても、ドアを破壊するのに役に立つとは思えない。
非力なYの腕力では、道具なしでドアを破壊する事は到底おぼつかない。

脱出方法は・・・ない・・・・

道具はない。
ドアを素手で壊すのは無理。てゆーか、逆にそれで怪我したら余計な体力消耗しちゃう。
とにかく音をたてて通りすがりの人にでも気がついてもらわなきゃ・・・

パニックに陥ってもおかしくない状況で、懸命に冷静になろうと努めながら考えるY。
判断としては悪くない。

不幸中の幸いか、Yの家は1階。しかもちょうど猫が出て行ったばかりで家のドアの鍵が開いている。
換気扇が回っているので酸欠はなんとか免れられる。
トイレも幸い中に手水があるので多少の水分は確保できる。
確かになんとかなるかもしれない・・・

しかし、最大の敵は他にあった。
真夏の気温である。

このところ、連日35℃を記録している真夏の気温。
それは、密閉状態のトイレの気温を上げ、容赦なくYの体力を奪っていく・・・

時間は刻一刻と過ぎていく。
誰も気がついてくれない。

このままだと死ぬ。。。間違いなく死ぬ。。。
ううう、トイレで死ぬのはイヤだぁぁぁ・・・

最初はトイレ洗剤の瓶でドアを叩いていたが、
洗剤が漏れてガスでも発生したら窒息死してしまう、と言うことに気がついたY。
結局タオルを手に巻いてガンガン叩きつづける。

叩く。
叫ぶ。
叩く。
叫ぶ。
叩く。
叫ぶ。

ひたすら繰り返して何時間たっただろうか?

手は痛み、喉も枯れ始め・・・
力ももう尽きようとしている・・・

と、そこへ聞こえてきた音。
バイクのエンジン音。

あっ、、、、、郵便屋さんだ!!!!

一筋の光明。
天からの助け。

ここで気がついてもらえないと、まぢヤバイ。
最後の力を振り絞ってガンガン音を出し続けるY。

気がつく郵便屋さん。

「どうしましたー?」

ドアが壊れて出られないんです!閉じ込められてしまいました!

慌てる郵便屋さん。
消防署に連絡、救急車出動。
ドアを破壊して助け出された時、時計は既に12時を回っていた…

閉じ込められて5時間。
Yは脱水症状を起こしており、そのまま病院へ。

幸い、手水で水分を多少補給できていたので症状はそれほどひどくなく、点滴一本で回復。

最悪の事態は免れた。

今は無事に会社に出勤している。
トラウマによる閉所恐怖症も懸念されたが、幸いにして今のところその傾向はないらしい・・・

めでたしめでたし。

<あとがき>

今朝、今週あまり顔を見なかったYがたまたまウチの部署に来てたから、
「どしたよ?」
って聞いてみたら、この話を聞かせてくれたのだね。

まぁ、最初に書いたとおり細かいところはかなーり脚色入ってるけど、大筋は実話。

「人間って些細な事で死にかけるんだなぁ…

 でも、こんな死に方は末代までの恥だよなぁ…

 ああ、助かってよかったなぁ…」

と感慨にふけってたよ(笑)

体が弱く、何度か病気で死にそうな経験はしてるけど、
今回のような事件は初めてだったそーな。

「ネタにしていい?」って聞いたら一応OKもらえたけど、一言。

今は笑い話ですませられるけど、当事者は笑い事じゃなかったんだよっ!

ごもっとも。

今回の教訓
その1:トイレには工具を置いておこう!
その2:トイレには携帯を持って入ろう!

まあ、閉じ込められる事はめったにないとは思うけどね(笑)

トイレで死にかけた女” に6件のコメントがあります

  1. いや、そう言う問題じゃないんだけど・・・
    なんか落ち着かなくない?

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