グイン・サーガ102巻 火の山

会社の帰りに本屋寄ったら出てたので購入・読了しました。
この記事書いてる時点でアマゾンにまだ画像がないというのに、
おそるべし、中野のあ○い書店(笑)

4150307997 火の山
栗本 薫
早川書房 2005-06-09

by G-Tools

英語タイトルは予想を外して、
The Fire of Fate
でした。
まあ、前回の予想って、
102巻のタイトルが「火の山」→101巻のラストが山火事→山火事の直訳
ってだけでしたから外れて当然っちゃ当然ですが(^^;)
英語タイトルは直訳すると「運命の炎」ですね。
ただ、語感的には
The Flame of Fate
の方が好きだけどなー、なんて文句付けてみたり(笑)
2006/04/12追記
ふと気がついたんだけど、実はこの英語タイトル、84巻「劫火」とほぼ一緒です。
劫火の英語タイトルはThe Fires of Fate、102巻がThe Fire of Fate。
…複数と単数の違いだけかよっ!
探せばまだまだ似通った英語タイトルがありそうです(^^;)

それでは、毎度おなじみネタバレ警報。
この先は、ネタバレが大丈夫な方だけ進んでください。

さて、これくらい空白あれば平気かな?
ということで、ネタバレ行きます。
イシュトはやっぱり死にませんでした
しかも、憑き物が落ちたかのように穏やかに前向きになりました。
あれだけ「モンゴールとの和平なんかありえねぇ、滅ぼしてやる」だったヒトが、
「モンゴールと和平して、ドリアンの事も前向きに考える」
「ゴーラをケイロニアと肩を並べられる一流国家にする」
「グインに俺を認めさせてやるんだ。外交でも、戦でも、文化でも何でもいい、とにかく挑み続けてやる」
と、いたって前向きに変化しました。
まあ、既に世界に名だたる「ゴーラの殺人王」ですから、
国際情勢が彼を受け入れてくれるかどうかはわかりませんが。
 #せっかく前向きになったけど、受け入れてもらえなかったら逆戻りしそうな予感が…
 #グインが記憶を取り戻して音頭とりをしてくれれば、なんとかなるかな?
ただ、そこに至るまでに延々とドロドロした怨霊シーンがありますが。
またまた出てきた頭のいい刀根一太郎(激違)ことアリストートス。
死んでから40巻以上になるのに、未だにドールの闇の底から這い出てくる妄執には恐れ入ります。
 #つーか、そこまでしてもヤツを出したい栗本さんに脱帽(^^;)
一方グインとスカさんは…
こっちも山火事で死にかけ(爆)
スカさんはスカさんで、グイン助けたいあまりに怒らせて一人どっかに行かせようと喧嘩売るし、
グインはその手がわかってるから全然相手しなくてスカさんが逆に怒ってるし(笑)
頑固者同士の喧嘩と言うのはタチが悪いですな。
 #でも、グインがスカさん担ぎ上げて逃げてる間に
  冗談言うシーンは久々にほほえましかった
で、火に取り囲まれて逃げ場がなくなった時に満を持してグラちーのジサマ登場。
わざと風向き変えてグインたちの逃げ場無くして、
それを助けて恩を売ろうってんだから、相変わらずやり口の汚いじーさまです。
グインは直感的にその辺見抜いてて、
これまた意地の張り比べ(笑)をするわけですが。
 #んでグインの読み勝ちになるのはお約束(笑)
 #じーさま、惚れた弱み(激違)よね
まだ当分グインの記憶は戻らなさそうですが、
次巻は遂にケイロニアのお迎えと合流しそうです。
 #グラちーのお節介があったから
しかし、今回の情景描写は妙に指輪物語を彷彿とさせました。
怨霊シーンはさておきとして、山火事シーン。
グインとスカさんが山頂で火に囲まれてる辺り(特にグラちーとの我慢比べの辺り)を読んでると、
滅びの山でフロドとサムが死にかけてるシーンを思い出すのですよ。
栗本さん、意識してたのかしらん?
何はともあれ、今回で月刊グインは当分お休みで、
いつもの隔月刊ペースに戻るそうです。
 #月刊ペースに慣れちゃうと、えらく長く感じる(笑)
103巻は8月発売。

グイン・サーガ102巻 火の山” に2件のコメントがあります

  1. 『火の山(グイン・サーガ102巻)』 栗本薫

    著者:栗本 薫
    『火の山(グイン・サーガ102巻)』
    (ハヤカワ文庫)
    月間グイン・サーガの三ヶ月目。
    次巻は8月か・・・長いな…

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