このエントリで出張行く時の本の候補に上げてたけど、
単価が高くて断念してた本。
恐怖の宇宙帝王/暗黒星大接近! <キャプテン・フューチャー全集1> エドモンド・ハミルトン 鶴田 謙二 野田 昌宏 東京創元社 2004-08-24 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
結局買っちゃいました。
ここんとこ無性にSFが読みたくてしょうがなくて。
でも、ハードSFな気分じゃなくて、スペオペ系が読みたくて。
本屋うろうろしてて、
これ
新艦長着任!〈上〉—紅の勇者オナー・ハリントン(1)
デイヴィッド ウェーバー David Weber 矢口 悟
とか
これ
大いなる旅立ち〈上〉—銀河の荒鷲シーフォート
デイヴィッド ファインタック David Feintuch 野田 昌宏
とかもどうしようかなーと思ったんだけどね。
特に下の方は野田さんの翻訳だし。
ただ、単価がこちらも高いので結局一度読んだ事があって懐かしいシリーズにしちゃいました。
図書カードがまだ少し残金あったのも決め手。
とりあえず2巻目の
挑戦! 嵐の海底都市/脅威! 不死密売団 <キャプテン・フューチャー全集2>
エドモンド・ハミルトン 鶴田 謙二 野田 昌宏
とあわせて購入しました。
今朝方1巻目読み終わったので紹介など・・・
すっげー長いので、OKな方だけこの先へお進みください。
とりあえずメインキャラ紹介。
カーティス・ニュートン
自分達の開発した技術を悪用しようとした犯罪者に両親を殺され、
「生きている脳」と「ロボット」と「合成人間(アンドロイド)」に育てられた。
長じて天才科学者にして卓越した運動能力と精神力を持つに至った時、
「生きている脳」サイモン・ライトから両親の死の真相を聞かされ、
両親を殺した奴らと同類の敵と戦う決意をする。
キャプテン・フューチャーという名乗りは、人類の未来のために戦う決意の表れである。
彼には付き従うは、育ての親でもある三人のフューチャーメン。
「生きている脳」:サイモン・ライト
高名な科学者だったが、死期が迫った時その脳だけを取り出して特殊ケースに収められた。
そして彼は今もケースの中で生きており、文字通りチームの「ブレイン」である。
レンズアイと合成音声での会話可能。
単体での移動能力が無いため、常に誰かに運んでもらう必要がある。
#体つくればいいのにね(笑)
「知性を持ったロボット」:グラッグ
7フィート(2.1m)もある真っ黒なロボット。
ただの機械人形ではなくペット(月犬のイイク)を飼う等、「人間らしさ」にこだわる知性がある。
#テレパシーも出来たりする・・・
見た目どおり物凄いパワーの持ち主だがパワーバカというわけでもなく、
指先のアタッチメントをさまざまな工具に交換する事で、細かい作業も可能。
但し、海に沈む(笑)
「変装名人な合成人間」:オットー
白いゴムのような合成樹脂で出来ている、合成人間。
特殊油を使用する事でどのような顔にも造形可能なため、
本人がうっかりボロをださなければ、見た目だけで判別する事が不可能なほどの変装名人。
敏捷さもピカイチで、彼に育てられた事でカーティスの反応速度は人間の限界を超えているらしい。
この他に太陽系政府主席だの警察チームの協力者二人だのとキャラがいるわけですが、
まあ、メインの四人だけ。
あ、警察チームの協力者のうち、ジョオン(女)ってーのがいますが、
諜報担当のクセによく捕まります。でもって、いつも助けられてます。
キャプテンにほんのり恋心芽生えてるっぽいです。
うーん、お約束。
で、1巻の内容ですが。
「恐怖の宇宙帝王」「暗黒星大接近! 」という2冊分のストーリーが収録されてます。
人々が次々と先祖返りを起こしが広まっている木星。
太陽系政府が送り込んだ諜報員も先祖返りを起こすに当たって、
打つ手がなくなった政府主席はキャプテン・フューチャーに緊急呼び出しをかける…
(宇宙帝王)
宇宙の彼方から飛来する謎の暗黒星。
巨大な暗黒星が太陽系に侵入すれば被害は甚大。
その接近を阻止できるのは自分だけと、政府全権を自分に委譲する様に迫るザロ博士。
困った政府主席は北極の灯台から信号を送らせる…
(暗黒星)
いやー、とにかく懐かしいです。
初めて読んだのが小学校の頃だしなぁ。
#当時近所の図書館はこの手SF本が山ほど置いてあった。
バローズだのムアコックだのレンズマンだの・・・
ムアコックを置いてある図書館てめずらしいんでない?
ちなみにあらすじ見てもらえればわかると思うけど、パターンは毎度同じで
非常事態発生→政府主席から呼び出し→解決に乗り出す→ピンチに陥る→奇跡的な脱出→事件解決
です。
んで、太陽系の9惑星(本星または衛星)1箇所ずつに犯罪者の基地があるらしく、
各話ごとに別々の惑星が舞台になります。
#かならず現地の先住種族(未発見の場合も)も登場してます
1巻目:木星(帝王)、冥王星(暗黒星)
2巻目:海王星(海底都市)、土星(不死密売団)
3巻以降は覚えてないので読んでから
基本的に勧善懲悪スペースオペラなので安心して読めるってのが最大のポイント。
人死にはでますが、残酷描写も特になくさらっと「死んだ」と書かれるだけなので、お子様にも安心(笑)
出てくる悪役の名前も超ベタです。
「宇宙帝王」「ザロ博士」「破壊王」「生命王」・・・
2巻4冊分だけでもこれですよ。
このベタベタな名前が時代を感じさせるというかなんと言うか(笑)
#野田さんの翻訳が問題なのか?(笑)
ストーリーは1話完結めでたしめでたし。
そして各話のラスト月の拠点に立ち去るキャプテンをジョオンが見送る時、
「もう会えないのかしら?」(暗黒星以降は「次はいつ会えるかしら?」な感じ)
「きっとまた会えるさ。太陽系には常に危機がとりまいているんだから」
みたいなカユイ会話が(笑)
なんかもう、古きよき時代の冒険活劇って感じですね。
#SF界の水戸黄門かな、それともベタさで行くとゴレンジャーかな?
指輪だけで誰だかわかるんだから、やっぱご老公かな(笑)
いまどきのハードSF好きには物足りないだろうし、
展開もお約束過ぎて飽きちゃう人もいると思うけど、おいらは好きですよ、このシリーズ。
なお、このシリーズを読むときには、天文学的であれ、物理学的であれ、
科学的考証の部分は気にしちゃいけませんです(笑)
発表された時代が時代(1939年)だし。
今読むんだと、SFというよりは冒険活劇SF仕立てだと思った方が楽しめると思います。
柳田理科雄(古っ)みたいに、「科学的考証がおかしい!」てな人にはオススメできませんな。
とりとめなくなっちゃったけど、こんな感じでおしまい(^^;)
さて、2巻も半分読み終わったし、今日の帰りは3巻と4巻買って帰るか・・・
<おまけ>
なんとなく読んでて思ったのは、「クラッシャージョウ」って結構これがベースなのかなーと。
こっちも読んだの大昔で記憶がおぼろげなんだけど、
カーティス・ニュートン→ジョウ
グラッグ→タロス
オットー→名前忘れたチビ
ジョオン→アルフィン
サイモン→該当ナシっぽ
て感じ・・・
なんだか姐御とは好きな本がかぶるやうな気が・・・。
キャプテン・フューチャーとか荒鷲とか・・・勧善懲悪型のやつは読んでて不安感がなくて良いですよね。
疲れ無いし。旅の友にはやはりこーゆのでないとね。
タロスはドルロイの嵐のやつなんかが好きですね、結構いい漢に書かれていて。もちろん渋い方もすきですが。
ところで、七都市物語(シェアザワールド)は読みました?田中芳樹がまたやってくれたやつです。はぁ〜(疲)
本に埋もれて収拾がつかないつっちぃより(携帯)
うん、安心だしハードSFみたいに専門用語バリバリでもないしね。
ちなみにハードSFでもないのにレンズマンは読むの途中で放棄した覚えが(笑)
#小学生でアレはつらかった
ダーコーヴァはヤフオクで手に入れたので、
今欲しいのはE・C・タブの「デュマレスト・サーガ」。
「ジョウ」は中学時代に学校の図書室にあって、
安彦良和のイラストに惹かれて読んだ記憶が(笑)
高千穂遥も昔は随分読んだなぁ…
あの頃読んでた作家を思い出してみると
平井和正とか筒井康隆とか豊田有恒とか星新一とか
夢枕獏とか菊池秀行とか門田泰明とか…
#まさか高校で豊田有恒の娘が同じ学年に入ってこようとは思わなんだ…
あ、赤川次郎(お約束?)と辻真先も。
並べて見ると統一感があるんだかないんだかよくわからんのぉ。
てか、上半分って中学生で読む本かどうかがギモーン(笑)