CredSSPエラーによるRDP不可への回避方法

これ、意外と盲点だったりする…?

■関連するMS公式ドキュメント

概要

認証プロトコルCredSSPの脆弱性に対するパッチを適用したサーバーと、未適用のサーバー間でRDP接続しようとした際、以下のエラーが表示され接続できなくなる現象が発生する。

An authentication error has occured.
The function requested is not supported.

Remote computer: RDP先IP
This could be due to CredSSP encryption oracle remendiation.
For more information,see https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=866660

※発生する組み合わせの詳細については、MSドキュメントの接続可否パターンを参照のこと。

回避策

根本的な解決策は、該当するパッチをすべてのサーバに適用すること。
但し、客先サーバーとかだとパッチが簡単に適用できなかったり、AD環境等でポリシーが触れない場合もあったりするので、今回は単体で解決するレジストリ修正について書いときます。
 #尚、レジストリ以外の回避方法については、MSドキュメントの回避策を参照のこと。

  1. コマンドプロンプトを管理者として実行する
  2. 次のコマンドを実行する
    REG ADD HKLM\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies\System\CredSSP\Parameters /v AllowEncryptionOracle /t REG_DWORD /d 2
  3. regeditを起動する
  4. HKLM\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies\System\ にCredSSPのキーが以下の値で追加されていることを確認の上、エラーが発生したサーバへのRDP接続を試行する
レジストリ パス : HKLM\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies\System\CredSSP\Parameters
値 : AllowEncryptionOracle
データの種類 : DWORD
値 : 2

「vim.fault.GenericVmConfigFault 」でスナップショットが削除できない時の解消方法

消せないスナップショットには二通りのパターンが有る。

1. ディスク統合のエラーメッセージが出るが、スナップショットマネージャには表示されず、vCenterから削除できない(バックアップサーバがバックアップファイルをロックしてしまった場合)

2. スナップショットマネージャに延々とスナップショットが作成されるが、削除できない(バックアップ処理が正常終了せず、スナップショットのチェーンが切れてしまった場合)

1は前に書いたこの記事。で、今回は2について。
スナップショット削除時に「一般的なエラー」でコケるやつ。
壊れたスナップショットが混ざったせいで、スナップショットチェーンが壊れて発生するっぽいんだが…解消するのがめっちゃ面倒臭い(というか超絶時間がかかる)。

ちなみに、今回このエラーに遭遇したのは、某バックアップソリューションのジョブの真っ最中に、HA発生→HA失敗→別々のホストに同じ仮想マシンができちゃった、という恐ろしい現象のせい。。

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ZabbixのMySQL(MariaDB)のお掃除

Zabbix、監視データですぐ太る…

意味もなく五七調にしてみたw

ということで、お休み恒例技術メモ、VMwareネタが続きましたが、ここで唐突にZabbixさんのMySQLのお掃除についてです。
 #VMwareネタ大きいやつが一つあるけど、今書いていいかどうか悩ましい…
  もうすこしほとぼり冷めてからかな…

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PowerCLIでSSO(vsphere.local)ユーザーの情報を取得したり操作したりするコマンドまとめ

もうちょい頑張る技術メモシリーズ。

SSOユーザーの情報は cat /etc/passwdにいないから、シェルで入って chage -l usernameしても意味ないし…とゆーことで、登場するのがPowerCLI。
たーだーし、通常のPowerCLI単体ではSSOユーザー(vsphere.local)の情報取得や操作ができないから、追加モジュールが必要だったりする…
 #なんでこう面倒くさい仕様にしてんのか

はい、ということで、以下SSO情報を取ったり操作するためのまとめ。
PowerCLIはインストール済みという前提。

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vCLSの仮想マシンの削除と再構成

またまた長期休み恒例技術メモシリーズ(こういう時しか落ち着いて書けん)

vSphere 7.0 U1から追加されたvSphere クラスタ サービス
制御するために勝手に専用アプライアンスがインストールされるんだけど、
こいつら普通のvMotionとかできないのが厄介(あと、極小とは言え諸々リソース食うのも厄介)。
ESXiの故障入れ替えでvCLSの仮想マシンをどける必要があったので、その時のメモ。

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hugepageの設定があほちんでメモリが食い尽くされた件

夏休みに入ったことだし、めっちゃ久々の技術メモ(…タイトルがなろう系っぽいなぁ…)。

ちょっと前に、客先サーバで「開発サーバのアプリが起動しないから調べろ」って連絡があって延々とつきあわされて、結局客側で設定したパラメータがあほちんだった件。
といっても、こっちも中々原因に辿り着けなかったので、今後のためにもメモ。

事の発端

システム更改によるvMotion後、ESXi筐体のCPUを正しく認識させるために仮想マシンの上げ落としを実行。
直後にメモリ食い尽くし現象が発生して、客のアプリが起動できなくなった。

原因

犯人は客側のアプリ構築チーム(当時)
sysctl.confで、hugepagesがアホな数字(物理メモリのXX倍)になってた…
どうやら本番環境(開発の数倍のスペック)と同じパラメータ仕込んでだらしい…
(そして仕込むだけ仕込んでおいて、sysctl -pも再起動もしてなかったから、数年経過後に発覚…)

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Veeamのバックアップファイル数とリストアポイント設定数の関係

Veeamのバックアップジョブ設定で「Restore points to keep on disk」を「7」にしててもバックアップファイルが「7」以上できちゃうという謎挙動。。。
何でそんな事になってるのか調べてみたら、バックアップファイルとリストアポイントの関係をVeeamの公式フォーラムで見つけたので、自分なりにまとめてみた。

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