vCLSの仮想マシンの削除と再構成

またまた長期休み恒例技術メモシリーズ(こういう時しか落ち着いて書けん)

vSphere 7.0 U1から追加されたvSphere クラスタ サービス
制御するために勝手に専用アプライアンスがインストールされるんだけど、
こいつら普通のvMotionとかできないのが厄介(あと、極小とは言え諸々リソース食うのも厄介)。
ESXiの故障入れ替えでvCLSの仮想マシンをどける必要があったので、その時のメモ。

■公式KB
vSphere 7.0 Update 1 の vSphere Cluster Services (vCLS) (80472)

以下、メモ。

  • vCLSは通常のvMotionはできない
  • ストレージがローカルストレージではない場合は、ホストをシャットダウンしてHAを発生させる事で強制的に移動させられる(…かもしれないけど自己責任)
  • ストレージがローカルストレージの場合は、一度退避モードにしてVCLSをすべて削除、その後退避モードを解除してvCLSを再構成する必要がある(ローカルストレージじゃなくてもこっち推奨)
  • vSphere 7.0 Update3以降なら、vCLSのストレージをvCenter上で変更ができる(らしい)

VCLSを退避モードにする時のパラメータ

vCenterの詳細設定で、新しいパラメータを追加する

状態パラメータ名
vCLSサービス無効/有効
(退避モード有効/無効)
config.vcls.clusters.domain-cxxxx.enabledFALSE/TRUE
  • FalseとTrueで状態が切り替わる
  • FalseでvCLSサービスが停止し、退避モードとなる。自動的にクラスタ内の各ホストからVCLS仮想マシンが削除される
    • この時点で、故障したり不要になったホストはクラスタから外しておく
      そうしないと、Trueにした時にまたvCLSが戻ってくる可能性がある(ランダムだからね…)
  • TrueでvCLSサービスが再開し、退避モードが解除される。自動的にvCLS仮想マシンが再デプロイされる(この時どこのホストに配置されるかはランダム)
    ※domain-cの後ろのxxxx部分は、vCenterで各クラスタをクリックした際のURLに記載されている

…有効と無効が二重かつ逆の意味になっててめんどくせぇ…(ぼそ

vCLSのデプロイされる台数(MAX3台)

クラスタ内のホストvCLSの台数
1台1
2台2
3台以上3