グイン・サーガ112巻 「闘王」

発売日は今日ですが、昨日フライングゲット♪

4150308780 闘王—グイン・サーガ 112
栗本 薫
早川書房 2007-02

by G-Tools

毎度恒例英語タイトルは、
GUIN THE GLADIATOR
です。
剣闘士グイン…ってまんまかよっ!
豹頭王の挑戦→PLAYACTING OF PANTHER-KINGみたいに、
そろそろ英語タイトルも苦しくなってきたような気が(^^;)
まあ、頭韻踏みつつタイトルを…ってのが大変なのは確かだけどねー。
では、ネタバレ行きます。
だんだん鬱陶しくなってきたので、空白は無しで。

今回のタイトルの「闘王」、ずーっとガンダルの事かと思ってたら、
英語タイトルからもわかるように、グインのことでした。

タイスの闘技場のトップクラスの闘技士の事なんだとさー。
ま、それはさておき、今回の主役はスイランとスーティって感じ?
特に「スイランの正体」 が判明するし。
ぶっちゃけグインはだんだんどーでもよくなってきました(笑)
どーせ何やっても主人公だし豹頭だし(違)アホみたいに強いから、
怪我はすることあっても死なないし。
 #こーゆーのはピン主役のヒーローものの法則よね
気になるのはどんな相手か、どういう勝ち方をするか、だけかな。
ということで、予想通りマーロール戦はグインの勝ち。
グインが「魔の気配」を感じまくってて「誰かに似てる」ってのは、ユリウスのことなのかな。
マーロールがユリウスの子供だったり…はしないよね、いくらなんでも。
 #インキュバスが子供つくっちゃったら、そら大チョンボだろう(笑)
そのほか、
グインVS青のドーカス(闘技場)
グインVSスイラン(山道)
という組み合わせが。
中でも一番目玉はやっぱりグインVSスイランです。
もちろんVSドーカスも中々にさわやかな良い戦いぶりでしたが、
VSスイランの場合、

  • スイランの正体がわかる
  • スーティ大活躍

という美味しいシーンが二つもあるのですよ。
作者が後書きで、「今回の112巻の中で一番好きなのはこの辺り」って言ってたのもよくわかる。
そして、スイランの正体は、mixiの某コミュで大半の人が予想していた通り、
ドライドン騎士団のあのヒトでした。
せっかくなので名前は出しませんが、カメロンの部下で「○ラン」といえば、
全巻読破してる人ならすぐわかるでしょお。
結局カメさんはスーティをイシュトの所に連れて行きたくて、
そいで○ランが任務を帯びてやってきたんですねー。
んで、それがグインにばれて対決。
あわやってところでスーティが飛び込んできて…
栗本さんは元々情景描写がくどくて話が進まなくてイライラすることも多い(最近特にそう)けど、
時々「これは!」ってないいシーン書くだな。
このシーン、予定調和だし時代劇っぽい(笑)かもしんないけど、ワタシは好きだよ。
まあ、剣を恐れないってのはあのヒトの子供だから、ってことなんでしょうか。
んで、まあ、色々あって結局呉越同舟ということになって、
どーやってタイスから逃げ出すか算段のつかないまま水神祭りが刻一刻…
にしても、いくら順調に隔月刊行してるからって、
最近やっぱり気が弛みすぎだと思うぞ、作者。
いいかげんずるずる話引っ張って、テレビドラマみたいなヒキはやめて欲しいなぁ。
現在113巻のタイトルは未定ですが、いつもの通り4月発売予定。
待て、次号。