アルスラーン戦記11 魔軍襲来

魔軍襲来 —アルスラーン戦記(11)
田中 芳樹
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約7年ぶりのアルスラーン戦記の新作。
光文社の再刊行だと1年半ぶり。
っとゆー話は既にこっちの発売予告エントリで書いてますが(^^;)、
そいでも書かずにはいられません。
(以下、ネタバレ含みます。 グインと違って空白は設けません)


だって話が止まってほぼ7年ですよ、7年。
 #某前田珠子(コバルト文庫の作家)みたいに、
   12年ほどシリーズをとめてる(カル・ランシィ)例もあるけど(^^;)
 #遅筆なクセに書きたいものがいっぱいある作家ってタチわりぃよな
7年もの間キャラたちは放置されていたわけで…
エクバターナにいたアルスラーン達はさておきとして、
・クバードたちはデマヴァント山に閉じ込められっぱなし
・ファランギースとアルフリードとギーヴは火に追っかけられっぱなし

・・・あんまりにもキャラが気の毒じゃないかい?(^^;)
 #栗本さんもグインの29巻から30巻の時にグインに高笑いさせて放置してたけど(^^;)
ただ、幸いにもこれだけ長いこと間が空いたシリーズなのに、
キャラ達はちゃんとそのまま書いてくれてたのでありがたし。
 #たまに、長く中断したシリーズって再開後にキャラの性格変わってるからね
まあ、基本的に
アルスラーン:竜堂余
ダリューン:竜堂始
ナルサス:竜堂続
ギーヴ+エラム-色気+食い気:竜堂終
だと思っているので、そう考えればキャラの変わりようもないんだけど(笑)
でも、あまりにもブランクを感じさせなかったところが逆に憎ったらしいです。

「何故にもっと早くださんのじゃあああああああ!!!!!」

みたいな(笑)
ちなみに今回は新キャラ登場。
前作までに二人しか出てきてなかったアンドラゴラスとタハミーネの娘候補、三人目登場。
確か捨て子の娘は三人とゆーのがどっかにあったはずだから、これで全員集合かな?
そして今作で三者三様の運命をたどっております。
一人目のパリザードはなぜかドン・リカルドとくっついて、エステルと一緒にパルスへ。
二人目のレイラはケルマインにザッハークの血を飲まされて洗脳〜出奔。
三人目の新キャラ、孔雀姫ことフィトナは、なんとヒルメスの愛人(?)に。そしてヒルメスのためにホサインIII世をたらしこんでます(笑)
さて、本命は誰なんでしょうね?
レイラはアンドラゴラスに似てるし、フィトナはタハミーネっぽいし。
案外どっちにも似てないパリザードが本命かな?
あと、今回一番大変だった(いや、まだ大変なのか)のはクバードさん達ですね。
なんせ、「魔軍襲来」というこの巻のタイトルは彼らのためにあるようなものですから。
「こんなこともあろうかと」なナルサスが芸香(ヘンルーダ)を寄こしておいてくれなかったら、
全滅は免れなかったことでしょう。
ただ、折角デマヴァント山から逃げ出せたのに、
今度はペシャワール城がえらいことになってますが…
こういやーんなヒキをしておいて、
次の刊行がまたまた2年も3年も先ってのは勘弁して欲しいところです。
 #しかもこんだけほっときながら、カバーの見返しの「できたぞ。読め!」はないべよ?
でもまあ、期待してないので次は4年くらい先になるのかな・・・(遠い目)
12巻、はよ出してくれー。

アルスラーン戦記11 魔軍襲来” に8件のコメントがあります

  1. うー。
    アルスラーン、読んでいたけれど、内容を殆ど忘れてしまっているわ(笑)
    7年か・・・そりゃ忘れてるよな〜
    読むとしても、もう一度1巻から復習しないとわからないっす。
    「何回も復習して読む本」を狙っているのだろうか?

  2. 読了しました!
    新展開に向けて物語を収拾しようと頑張ってましたね。
    活字量に比べて魅力的な人物が多すぎるから苦労するのでしょうね。
    でも皆が変わらずに居てくれたことには安心しました。
    ただ、似たよな言い回しを使っているあたり創造の泉も
    尽きかけてるのではないかと心配ナリ。
    何にせよあと5巻無事に書き上げて欲しいですが…
    5×4…これから20年は……勘弁して欲しい!

  3. 『魔軍襲来』田中芳樹

    偽領主と対決するファランギースとアルフリード、ギーヴの3人。だが、そこに魔力によって操られたレイラが乱入してきてしまう。一方、お忍びで城下にでたエラムとアルスラ…

  4. >いぐ君
    いや、イラストレーターも変わってることだし、
    私は「光文社版を買え!」と言っているんだと思うよ(笑)
    だって、角川文庫版がもうどっかに埋もれてたり、
    売っぱらっちゃったりしてる人がほとんどだと思うもん。
    >つっちぃさん
    うん、あの人はあちこちで同じようなキャラを書いているせいか、
    キャラ自体はそれ程変わってなくてよかったと思う。
    あ、エントリの対比にマヴァール年代記も追加しておこう。
    アルスラーン:竜堂余:パール
    ダリューン:竜堂始:リドワーン
    ナルサス:竜堂続:ヴェンツェル
    ギーヴ+エラム-色気+食い気:竜堂終:
    ダリューン+ナルサス:赤城王(二郎真君):カルマーン
    どうも、田中芳樹が描くガタイのでかい朴訥な好青年には小さな男の子がセットな気がする・・・

  5. なるほど…!
    付け加えるなら真面目で正義感の強い青年には
    小さい女の子(年齢差のある)がセットになっていますね!
    現在、英雄譚とF.S.S.DESIGNSを読みながらこれを書いてます。
    葉書応募するかどうか迷うな…。

  6. んー、、、その類の組み合わせは…
    ナルサスとアルフリード、
    ヴェンツェルとその許婚者、あとなんかあったっけ?
    ヤンとユリアンってのは微妙に違うけどなぁ。
    (ヤンに戦闘能力がなさすぎて)
    同盟側にキルヒアイスみたいな人がいれば、
    ユリアンとセット、もしくはカリンとセット、っていうのはアリだったかも。
    アルスラーンとエステル:ユリアンとカリン
    これはアリ?

  7. えーとですね…
    作品例でゆ〜と
    夏の魔術、タイタニア、七都市物語、自転地球儀、
    戦場のノクターン、晴れた空から突然に、クラン、夢幻都市等々、
    まだあったような気もするけど今思い出せない…。
    ヤンとフレデリカも出会いはそんな感じだし、トゥースと奥方もそう思えなくない…
    共通するのは小さいほうだって守られるばかりでは
    ないってとこですね。しっかりと支えになってる。
    実に良い組み合わせが出来てると思うのだけど…
    こ〜ゆう見方もあるべよ(^_^;))

  8. ああ、なるほど。
    小さい女の子と言うから、それこそ幼女を想像してしまった(笑)
    年齢差10〜15歳位の女性、と言う意味であれば納得。
    だとすれば、リドワーンとアンジェリナ姫というのもアリだね。

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