サリンにニアミス

した身としては、先日の麻原(松本)死刑確定はなんとなく感慨深いものがあります。

地下鉄・松本両サリン、坂本堤弁護士一家殺害など13事件に問われ、1審で死刑判決を受けたオウム真理教の麻原彰晃こと松本智津夫被告(51)について、最高裁第3小法廷(堀籠幸男裁判長)は15日、控訴趣意書の未提出を理由に控訴を棄却した東京高裁決定を支持し、弁護側の特別抗告を棄却する決定をした。

まだ地下鉄サリン当時は赤坂のアークヒルズに本社がありまして。
溜池山王も六本木一丁目も出来ていない時代だったので、
国会議事堂前の駅から通っておりました。
で、忘れもしないあの地下鉄サリン事件の日。
何も考えずに通常通り地下鉄乗って無事に国会議事堂前駅に到着。
階段登って外出たら、駆け込んでいく警官。
最初は「ケンカでもあったんかなー?」と思って普通に会社行ったら、
家から会社に電話があって「毒ガス事件が! あんた大丈夫なの?」と。
そこで始めて事件を知りました。
幸い会社の人間はサリンにニアミスしただけで犠牲者はいなかったようですが、
あれ以来しばらく地下鉄に乗るのはドキドキしたものです。
さて、思い出話は置いといて、今回の確定。


てかさ、単に死刑にするだけでいいのか?
真実究明しないで(現世から)逃がしていいのか?
加害者と被害者の命を等価と看做していいのか?(特に大量殺人なんだし)
とあれこれぐるぐる考えたりして。
どうも「死刑」の二文字は犯罪者を楽にするだけのような気がしてしょうがないのですよ。
仮に自分の家族が被害者だったとして。
私は彼を「殺しても飽き足らない」とは思っても、「殺したい」とは思わないでしょう。
ぶっちゃけ、
てめーなんぞ殺しても飽きたらねー。
死刑なんぞ生ぬるい。
楽にさせてたまるかふざけんなコノヤロー!!!!!

な気分なワケです。
人を殺すには色々手段があるわけで、「手段次第では死刑は人道的刑罰」だと思うのですね。
だからって別に死刑の方法を残虐化しろとか逆行発言をしたいわけではなく、
私としては死刑は廃止でいいと思うわけです。
だって加害者は死んだらそれっきりだけど、被害者の遺族は心の傷抱えて生きてくんだもん。
加害者殺したって被害者還って来るわけじゃないんだもん。
単純に命奪ってハイおしまい、ってクサイものにフタしてるみたいで嫌だ。
ただ、仮に死刑を廃止したとしても、
単なる懲役刑の場合「刑務所行けば三食付いて生活不安がない」とかほざく馬鹿がいたりするから、
死刑を廃止するなら懲役刑にも更生前提の軽微な場合と、
更生不可能を前提とする場合をちゃんと分けなきゃいけないよなぁ。
個人的には死刑の代わりって、
生かさず殺さず終生監禁とか強制労働、ってのが一番相応しいかと思うんですけどね。
現代日本の場合完全に孤立して強制労働が可能な場所というのがないのがとても残念。
どこの国でもあったけど、昔々の遠流ってある意味正しかったのかなーと思ったり。
 #アブナイコト言うと、加害者にはたっぷり苦しんでもらいたいところ
 #更にアブナイコト言うなら、精神的に苦しまない(罪の意識がない)なら、
  痛みとか苦しみを精神崩壊のギリギリまで繰り返しバーチャル体験させてやってもいいんじゃないかと
  #おそらくバーチャル体験は残虐刑に当たるだろうからまず無理なのが残念だ
・・・なんかこれ以上書いてるとますますアブナイ方向に走りそうなのでやめときます。
死刑の代わりを考えてたら、中世魔女裁判のやり口ばかり頭に浮かんできたので(あわわ)
ただ、一番効(ry

サリンにニアミス” に5件のコメントがあります

  1. 私も同感。死刑廃止論者なんですが、ある意味死刑は人道的に過ぎると思います。
    できればマグロ漁船に一生乗せての強制労働とか、客船の汚水パイプ掃除員(このパイプが詰まったときは、一度パイプをはずすわけですが、その瞬間、掃除員は黄金色に染まります)を死ぬまでさせるとか、なんか方法はあるのではないかと。
    エセルベートみたいに窓のない部屋に閉じ込め、1日に1回、パンと水だけを与えて死ぬまで汚物にまみれさせる、とゆーのもアリだな。

  2. >トリスさん
    エリザベート・バートリのやつは私も一瞬考えた。
    てか、ある意味五行山に閉じ込められた孫悟空がそのハシリだよね。
    山の中、顔だけ出して。
    三年に一度、腹が減ったら鉄の玉、喉が渇いたら銅の汁…
    ギャグでいくと、某漫画の「アラスカ〜」「シベリア〜」を思い出すんだけどね(^^;)
    カルト教団の教祖の場合、まず間違いなく人と接する場所に置いちゃいけないので、終生監禁の方なんだろうなぁ。
    いっそ富士山頂(火口の中でもいいぞ)に監禁小屋作ってずーっと(真冬でも真夏でも空調設備無しで)気象観測させるとか。
    富士山大好きなんだろうしさー。
    一年持たずに逝っちゃう?
    それとか、棘を外した(もしくは棘を丸めた)鉄の処女の中に立ったままで閉じ込めておくってのもス・テ・キ・♪
    もちろんご飯は食べさせますけどね。
    横になれない、眠れないので相当に辛い筈。
    ってだーかーらー、この手のはいくらでも思いつくからヤバイんだってばー。

  3. 同じ職場で同じくニアミスしたものとして、
    興味深く拝見いたしましたよ。
    うん、まあ、被害者感情に対する配慮とか、懲役刑とか、心情的にはわかるけどもね(^^;)
    じゃあ、イジワルな質問をするね?
    「懲役300年」とか「終身刑7回」とかの判決を見て、常々疑問に思っていたことなんだけどもね?
    たとえば半永久的懲役とか社会との隔離とかするとしてね?
    その施設の維持費とか生存維持費は、税金から出るんだよね?
    優先順位って、そこですか?
    そのお金をですね、更生可能な人のプログラム維持費とか、被害者救済とか、シェルターとか、衣食住が確保できないがために犯罪を犯してしまう方々のプログラムとかに使いたいなあ。どうでしょう?
    自分で自分を養えないだけでなく周囲を殺傷し、更生不可能で再犯の可能性ありありで、一般社会から隔離することが絶対条件のソシオパスがいたとして、まるで生産性がないどころが害悪しかもたらさないような存在であることが明白な場合であっても「必ず」(死刑廃止論であればこうなるな)「殺すだけでは飽き足りないから」血税を大枚はたいて隔離し生存させておくのは、生産的でしょうか?
    今回の判決の場合は、全然別のアプローチであるわけで。
    もしかしたら詐病かもしれない被告が、どこに事件の真相や責任があるのか分からないままに死刑が確定してしまった。もちろん大罪のために(釈放されうる)無期にするべくもないが、だからと言ってこのまま死刑にして真相究明を打ち切ってよいものか、という部分なんじゃないかな?
    すんごくイジワルして、ごめんよ(^^;)

  4. >ゆん
    いや、意地悪じゃないだろ。
    確かに、血税でそーゆー反社会的な、しかも更生不可能なヤツを生かしておく行為が生産的であるわけがない。
    今回の判決の場合のアプローチはおまいさんの言う通りだし。
     #真相が闇の中で処分しちゃっていいのかって言えば言いわきゃないし
    本当は単純に死刑廃止よりも、死刑アリな上で、より重い量刑を設定するって方がいいのかな。
     #所詮日本の死刑なんて執行される方が少ないわけだし
    そいで、維持費の事考えると、やっぱり終生監禁よりは終生強制労働の方が適してるんだろうな。
    働かざるもの食うべからず。
    ノルマ達成できなきゃメシ抜き。
    最終的に餓死に至るもやむなし。
    医者? 呼びませんよ、もちろん。
    死刑以上の判断が下った時点で医者を呼ぶのは無駄ですから。
    ああ、いかん。
    どんどん加害者の人権を無視して非人道的になっていく…
     #実を言えば本当の本音は廃止よりも逆行発言の方にあるからなぁ…
    個人的にはこういう更生不可能な犯罪者に大して人権が必要なのかどうかも疑問な点ではあるのだがね。

  5. まぁ被害者の人権を軽視して加害者の人権を手厚く保護しているマスコミと国家機関ですからねぇ。
    人が何人も死ぬまで法改正も取り締まりもしないからなぁ・・
    轢き逃げ犯に重罪を!!殺人罪を適用しろ!!
    って話がそれたな(汗
    懲役300年、恩赦不可、死んで遺骨になっても刑務所から出してやらない、
    死な無い程度の食事や医療を行うが、その費用は強制労働で自分で稼げってならないかなぁ。
    労働しなけりゃ餓死が待ってるさ。
    水と塩ぐらいは支給しても良いかな。
    もしも必要以上に稼げたら、被害者救済にあてるってなったらよいな。
    簡単に死刑執行して殉教者になんかしてたまるかって気分ずら。
    死刑が確定した犯罪者には自白剤を使用しても良いってなったら面白いな。

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