祝! ちびくろさんぼ復活!

ちょっといい感じのニュース。

差別批判で絶版、「ちびくろ・さんぼ」復刊へ…瑞雲舎
 ロングセラー絵本として親しまれながら、人種差別的との批判を受け、絶版になったままだった岩波書店版「ちびくろ・さんぼ」が別の出版社から来月復刊されることが2日分かった。
 新たに版元となる「瑞雲舎」(東京都港区)には、書店からの注文が相次いでいる。

だそうです。
いいよね。

そもそも、何故にあれが人種差別に当たるのかがよくわからんのですよ、私は。
ドリトル先生の時の騒ぎもそうだったんだけどね。
その当時私は既にドリトル先生を全巻揃えてたので、
何度か読み直しはしてみたけど、描写が若干誇張しすぎかなーとは思うけど、
やっぱりさっぱり何が差別に当たるのかわからんかった。

まあ、差別問題をどこまで真剣に捉えているのか、といわれてしまうとアレなんですが、
デフォルメは差別に当たるのかねぇ? と思うですよ。
それにね、多分子供は物語上であれを差別だとは思わないんじゃないのかなぁ。
あくまで物語なわけだし。


ちびくろさんぼだって、ドリトル先生だって、
どこにも登場人物への蔑視とかそういうことは書かれてないわけですよ。

「ドリトル先生アフリカ行き」の場合、
地名として差別的な表現つかっちゃったり(ニガー川は誤訳だったらしいが)、
身体的差別表現(「めくら」とか「つんぼ」とか「おし」とか)は確かにあったけど、
それは訳した当時は差別用語ではなかったわけだし。
それに、そういう人たちを直接的に蔑んでいた描写はどこにもないわけで。
意味とか正しい用法は大人が子供にきちんと教えてあげればいいだけのことで、
絶版だの何だのって、ヒステリックに批判する事も無かろうにねぇ。

で、「ドリトル先生」「差別」で検索してみたら、こんなサイト見っけた。

第一作目は『ドリトル先生アフリカゆき』アフリカには肌の黒い人間がいて当たり前ではないのか? その場所の権力者をぎゃふんと言わせる爽快感。これは差別ではないだろう。対象は権力者であり、そこにはイギリスのまっとうな批判文化が存在していると考えて何が悪いのだ?
 それとも何か。彼ら市民団体は、もしも『ドリトル先生シベリア行き』という話があって、白人の(ロシアのツァーリー)王様をやっつける話ならばOKなのか。

…そらそーだよね。

  • アフリカ行った
  • 嫌な権力者がいた
  • 権力者をやりこめた
  • その権力者は黒人だった
  • だから黒人差別である

誤訳や身体差別表現の他にも、こういう論旨があったわけでしょ?
なんかおかしいよね。
それに、確かに黒人が裸で未開の蛮族みたいに描かれてるけど、
それはロフティング当時の世界の認識でしょーが。
大体そんな事言ったら、「アンクル・トムの小屋」なんかもっとひどいだろうが…
 #私は一回読んで以来まともに読めなくなった
 #あれは繰り返し読むには辛い本だと思う…

あれは黒人差別の実態を学べるとかそういう理屈でOKなのか?
え? どーなんだ?
だったら他のだって一緒だろうが。

差別表現=即絶版ってのは、「臭いものにはフタ」なだけでしかないよね。
しかも著者(及び訳者)がお亡くなりになってる場合、「死人に口無し」だろ。
それは著者に対する侮辱でないのかね。

面白いものは単純に面白い、でいいんじゃないのかなぁ。
それこそ、面白くなければ(世の一般の人々に受け入れられなければ)淘汰されるんだし。
 #普通に受け入れられていたものが、社会的問題で絶版になるのは焚書に等しいと思われ

差別表現とかそういった意識は大人が植えつけるものだと思うわけで、
子供にゃー関係ないことじゃないのかな、と。
まあ、確かに描写された国の人が読んだらどう思うかってのはあるかもしれないんだけどさぁ。
 #この辺はシロちゃんのご意見を特に聞いてみたかったりするんだけど。
 #いかがなもんでやんしょ、ダンナ?

なんか話が変な方向に行っちゃったけど(^^;)、
とりあえずちびくろさんぼ復活はめでたい、ということで。

<関連本>

トラのバターのパンケーキ—ババジくんのおはなし
ヘレン・バンナーマン
評論社 1998-09

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(これは、ちびくろさんぼのお話をそのままに主人公だけインドの男の子に変えた焼き直し版)

ドリトル先生アフリカゆき
ヒュー・ロフティング
岩波書店 2000-06

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(全巻持ってるけど、とりあえずよく問題になる「アフリカゆき」だけ)

新訳 アンクル・トムの小屋
ハリエット・ビーチャー ストウ 小林 憲二
明石書店 1998-10

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(…うちにあったのは「トムじいやの小屋」ってやつだったけどね…)

今日のグイン>
えー、結局昨日は28巻までしかいけず、現在29巻です。

闇の司祭—グイン・サーガ(29)
栗本 薫

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サウル帝をつれてアルセイスに入ったあたり。
サウル帝、好きですよ、私。
てか、栗本さんの書くじーちゃんキャラは魅力的な人が多くて好きですね。
 #単に私がじじい好きなせいというだけじゃなくて、おいしいキャラは多い

マルス伯とか、
ダルシウス将軍とか、
魚じじいとか(マリウス君のおじーちゃん。外伝5巻「湖畔にて」に登場)
アンテーヌ候アウルスとか(アトキア候ギランは…おバカでかわいい(笑))
ロトーと賢者カーとか(セムとラゴンも入れちゃえ(笑))
グラチーのじーさんは…キャラはひょうきんでもやってる事がなぁ…
んでも、山のようにいるジサマキャラの中で、一番好きなのはサウル帝かな。
多分一番薄幸ではあるけど。

もちろんダルシウス将軍もいいんだけど(特にグインとのやり取りが好き)、
サウル帝は人生を諦めきった人間のもつ悲しさと澄明さと、あと子供の無邪気さとがあって、
なんか地味ーに好きなんですよねぇ。

「うむ。−わしは、いつでも、生きるのが好きじゃったよ。

こんなところにしょんぼり縛り付けられた、ヒョロヒョロのイトスギの一本にすぎなくてもな。

わしはいつも、生きているのがとても好きであったよ・・・・・・」

(28巻「アルセイスの秘密」240ページ)

このサウル帝のセリフ、大好きです。
さて、現在31冊、残り88冊(今日の目標は32巻(35冊)あたりまで)。
果たして4/10までに全巻読み直しは間に合うのだろうか…

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