スター・キング&スター・キングへの帰還

SFは久々に読み始めると次々買っちゃいますなー(^^;)
という事で、昨日読む本がなかったのもあってこんなの買っちゃいました。

4488637019 スター・キング
エドモンド・ハミルトン 井上 一夫

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4488637027 スター・キングへの帰還
エドモンド・ハミルトン 井上 一夫

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作者はキャプテン・フューチャー書いた人です。
あっちと比べると少し大人向け…と言えなくもないかな。


中身はというと、ぶっちゃけ「ゼンダ城の虜」SF版って感じです(笑)
もちろん細部は違うけど、基本コンセプトがよく似てて、
「スター・キング」が「ゼンダ城の虜」で、「スター・キングへの帰還」が「ヘンツォ伯爵」に相当。
やっぱりエドモンド・ハミルトンの本ってSF小説というより、SF風味冒険活劇小説?(笑)
要するに
・異邦人がある国にやってくる
 ゼンダ城:旅行でやってくる
 スター・キング:20万年前の世界から精神交換で
・異邦人、その国の重要人物と入れ替わる
 ゼンダ城:元々そっくりさん(血のつながりがあるかも…という設定)
 スター・キング:精神交換による中身の入れ替わりなので外見一緒
・入れ替わった所で国難発生、異邦人が頑張って(笑)解決する
・入れ替わり元の相手は国難の際に役立たず(笑)
 ゼンダ城:タイトルのまんま虜囚になる
 スター・キング:入れ替わっちゃって20万年前の地球にいる
・異邦人、入れ替わり元の相手の婚約者と恋仲になる
・異邦人、大団円後もとの世界に戻る
て感じ。
ありがちっちゃありがちなコンセプトですが、あまりにもよく似てるので笑えます。
ちなみに「スター・キングへの帰還」と「ヘンツォ伯爵」とだと、
やっぱり異邦人が戻ってきて国難解決に奔走するのは一緒ですが、
ヘンツォ伯爵の場合主人公の異邦人が死んじゃうのに対して、
スター・キングは一応ハッピーエンドっぽいです。
ご都合主義といわれても、個人的には「スター・キングへの帰還」のラストの方が好きです(^^;)
「ヘンツォ伯爵」のラストって、美しいけど悲しいので。
ということで、ゼンダ城の虜が好きだった方にはちょっとオススメです。
<おまけ>

4488505015 ゼンダ城の虜
アンソニー・ホープ 井上 勇

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