会社のにゃんこ嬢と見てきました。
見てきたんですが…ひっじょーに消化不良気味です。
mixiのナルニアコミュにも書いたんですけどね、
なんというか
見た目も匂いもいいくせに味のまったくしない料理
みたいな映画だという印象です。
ええ、画像は概ねナルニアでしたとも(部分的にへぼかったが)。
ストーリーも「比較的」原作に忠実でしたとも。
だけどねぇ、、、なんか薄っぺらいのですよ。
画像でバン!と出されちゃうとそれなりに説得力はあるんだけど、
逆に物語にこめられたものが伝わってこないというか…
ナルニアを指輪の出来損ない映画にしたのはどこのどいつだぁぁぁぁ!!!!みたいな…
そらディズニーがかかわってる時点で半分あきらめてたけどさ。
その上になんかスタッフが指輪を意識してるのが丸見えでね。
はっきし言って見てて首かしげまくってただよ、ワシ・・・
一緒に行ったにゃんこ嬢もそんな感じだったらしく、
終わった瞬間顔見合わせて「うーん?」だったからなぁ。
<以下、大量のネタバレを含みます>
文句の付けどころは色々とあってですね…
- 第一次大戦の話が何故か第二次大戦になってる
- ペベンシー兄弟の性格が微妙に変わってて、しかも子役下手(エド役が一番マシかなぁ)。
- カーク教授との会話がはしょられた
- タムナスさんのしっぽが短い(笑)
- ビーバーさん宅での会話がはしょられた(魔女の出自とかアスランの正体がまったく語られない)
- サンタクロースに威厳がない(あんなサンタはいやだぁ・・・)
- 原作にないシーン(しかも必然性のあまり感じられないシーン)が捏造されて、肝心なトコが改変/カットされてる
- プリンがターキッシュ・デライトに(これはある意味原作通りだけど)
- エドの裏切りの理由がお菓子目当てみたいになってる(魔女の食べ物〜云々が省略された)
- アスランの復活が軽く扱われすぎ
- 魔女の館での石像の復活があっさりしすぎ(戦よりもこっちの方がメインなのに)
- ベルナの戦いがペレンノール野の戦い(指輪ね)みたいになっちゃった
- ケア・パラベルの戴冠式のシーンがへぼい
- 白ジカ狩の説明がほとんどない
- 合成バレバレのカットが沢山(WETAのクリーチャーはさすがだけど、WETAの関わってないマット合成が…)
とりあえずこんだけ書いてみたけど、まだまだ山ほどあるのですよ、ツッコミどころは。
ついでに言うと、原作の瀬田訳で育った人間からすると字幕も微妙。
もちろん字幕には文字制限があるのはわかってるけど、
アスランの言葉にも魔女の言葉にも威厳のカケラも感じられない。
ビーバーさんにもタムナスさんにも人の好さが感じられない。
戸田奈津子は誤訳(あるいは勝手な解釈による改変)しまくりで問題ありまくりだけど、
それでも言葉の使い方は多少作品にあわせてるだけ逆にマシかも、
とか思ってしまった今回の字幕でした(^^;)
#物は試しで、今度は吹き替え版を見てみようかな
なんか「カスピアン王子のつのぶえ」も制作発表したらしいけどさぁ。
今度はもう少しマシな作品にして欲しいよ、ホントに…
ダメダメ映画でしたが、多分DVDは買うとは思います。
でも、なんか釈然としないよぅ・・・えぐえぐ・・・
2006/03/07
にゃんこ嬢がナルニアの記事かいたのでTBうっとこ。
ナルニア国物語-鉄腕にゃんこ
ダメダメならDVD買わなければいいじゃんって思うのだが・・・
さらにツッコム為にDVD買うのか??
ま、この辺は「ダメダメでもナルニアだから」っていうファン心理としか言いようがないな。
後は原作の英語版とゆっくり台詞を比べてみたいってのもある。
しかし、作品のスケールはそもそも土俵が違うから仕方が無いとしても、
クオリティが指輪を下回ったのはなんともやりきれん…